■Dice
2004年作 CGアニメーション 1分57秒 MAYA4.5, premire5.1, photoshop6.0 CG:赤山仁 音楽:平野砂峰旅 作品コンセプト
「動きの楽しさ、心地よさ」がテーマ。「転がるサイコロ」のみをモチーフにしてその動きのバリエーションを考え、映像を構成した。カメラワークはひとつのカットで展開していく。「転がるサイコロ」が別の場面へ次々とつながりながら動いていくことで、連鎖反応をイメージさせる動きの面白さを目指した。 「転がるサイコロ」のアイデアと映像展開
作品では鑑賞者が「転がるサイコロ」の動きを楽しく、心地よく感じるために、次の3つの観点から「転がるサイコロ」のアイデアと映像展開を考えた。 @ 「動きの意外性」 予想していなかった動きをサイコロがすることで意外性を与え、動きの面白さを感じさせる。 A 「動きのリズム感」 規則的で変化のある動きが心地よさを与える。ダンスを踊っているようなリズムを表現する。 B 「動きの連続性」 異なる動きのシーンを次々とつなげていくことで、連鎖反応的に動いていく面白さを表現する。 サイコロ制御のためのツール作成
効率よくアニメーションの設定を行うために「MAYA」内の「MEL」スクリプトを用いて自由にサイコロの進行方向とスピードを調整できるツールを作成した。 音と映像の一致
音はサイコロが地面や他のサイコロと接したときに鳴るように制作した。まず、CGの動きの情報(接した時間、画面上での位置、カメラからの距離等)を「MEL」で書き出す。次に「MAX/MSP/Jitter」上で動作するオリジナルツールにこのデータを読み込み、音程、定位、音の強さを決定し、MIDIデータで出力する。そしてこのデータをもとに「CubaseSX」上でミックスダウン作業を行う。この音を作品のサウンドトラックのメインパートに使用することで、音と映像が一致した表現を行った。 (c) 2005 Hitoshi Akayama
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